保育士歴10年が思う、子どもへの「いいおもちゃ」の基準3つ
「おもちゃ売り場に行くと、種類が多すぎてどれを選べばいいか迷ってしまう…」
「せっかくなら、長く大切に遊んでもらえるおもちゃを選びたい」
そんなふうに、おもちゃ選びで迷ったことはありませんか?
わたしは保育士として10年間、0歳・1歳・2歳の子どもたちがおもちゃで遊ぶ姿を、すぐそばで見てきました。
その経験から感じているのは、子どもに長く愛されるおもちゃには、いくつかの共通点があるということです。
今回は、保育士目線で考える「いいおもちゃ」の基準を3つ、実際の保育園での子どもたちの様子とあわせてご紹介します。
この記事でわかること
- 保育士が考える「いいおもちゃ」の3つの基準
- 0歳・1歳・2歳で変わる、おもちゃとの関わり方
- おもちゃ選びで失敗しないためのヒント
① 子ども自身が動かせるもの
保育園でよく見る光景があります。
積み木をそっと積み上げた瞬間、パズルのピースがぴたっとはまった瞬間、ボタンを押したら音が出た瞬間。
子どもの顔が、パッと輝くのです。
「できた!」という達成感は、次の挑戦への意欲につながります。10年間、何百人もの子どもたちを見てきて確信していること、それは**「自分の手で動かせるおもちゃ」が子どもの自信を育てる**ということです。
反対に、眺めるだけ・大人が操作するおもちゃは、最初は興味を持っても飽きるのが早い傾向があります。
選ぶときのポイント: 子どもの手のサイズで持てるか、押せるか、動かせるかを確認してみてください。
② 一つで何通りにも遊べるもの
同じ積み木でも、年齢によって遊び方がまったく変わります。
0歳の頃は、保育士が積んだ積み木を**「えいっ」と崩すのが大喜び。**崩れる瞬間が楽しくて、何度でもやります。
1歳になると今度は自分でどこまで高く積めるかに夢中になります。ちょっとでも高く積めると、得意そうな顔をするのです。
2歳になるとマグネットブロックを組み合わせて**「お家を作る」**ようになります。同じ「積む」という行為が、いつの間にか「作る」に変わっているのです。
粘土も同じです。ちぎって、丸めて、型で食べ物を作って、気づいたらお皿に並べてお店屋さんが始まっています。公園で拾った葉っぱや石ころも、集め始めたら自然とお店屋さんごっこが始まっています。
**一つのおもちゃが、子どもの成長とともに遊びを変えていく。**これが「長く使えるおもちゃ」の正体です。
③ 大人も一緒に楽しめるもの
10年間で見てきた中で、子どもが一番いい顔をする瞬間があります。
それは必ず、大人と一緒に遊んでいるときです。
0歳の子は、ふれあい遊びをしているときの笑顔が格別です。高い高いをしてもらったり、いないいないばあをしたり。おもちゃよりも、大人の顔と声が一番のおもちゃなのです。
1歳になると、ママやパパのお膝に座って絵本を読んでもらうときの表情が変わります。同じ絵本でも、一人で見るときと、お膝の上で読んでもらうときとでは、全然違う顔をしています。
2歳になると、一緒に車を走らせたり、おままごとで役を演じ合ったりすることが大好きになります。「ママもやって!」と引っ張っていく姿、見たことありませんか?
**子どもにとって、大人と一緒に使えるおもちゃは何倍も楽しくなります。**一人で遊べるかどうかより、一緒に遊べるかどうかを選ぶ基準にしてみてください。
まとめ
保育士として10年間で見てきた「いいおもちゃの基準」を3つお伝えしました。
- ① 子ども自身が動かせるもの → 「できた!」が自信になる
- ② 一つで何通りにも遊べるもの → 成長とともに遊びが変わる
- ③ 大人も一緒に楽しめるもの → 一緒に遊ぶと何倍も楽しくなる
高価なおもちゃより、シンプルでこの3つを満たすものの方が、子どもに長く愛されます。
次の記事では、この基準をもとに保育士が実際に使ったおすすめおもちゃを紹介しています。ぜひ読んでみてください。